■冷え性
花粉症と冷え症はまったく別の理由でおこる症状です。
冷え性は、ホルモンバランスの変動、自律神経のバランスの乱れが主な原因で起こり、手足の末端部が冷たくなります。
漢方医学的には、アレルギー症状は「水」と「気」の異常で、冷え性は「血」の異常事態です。
しかし、花粉症の対策として、冷え性を直せということをよく言われます。
花粉症患者には、冷え性の人が多いというデータもあります。
というのは、体を冷やすと、様々な病気につながり、生活習慣病の原因となります。
体温を一度上昇させると、免疫力は30%以上も増加するといわれており、花粉症の人が冷えているわけではなくて、冷えている人は花粉症の症状が重くなりやすいということなのです。
冷え性の克服には、日常生活の工夫が必要です。夏の冷房、冬の暖房が強すぎると、体内温度を一定にする機能が狂ってしまいます。体が冷えてしまった場合、体温はなかなか戻りません。夏でも体を温めて、発熱しやすい体を作っておくことが大事です。
日本人の体温は昔に比べて低くなっており、36度に満たない人も多くなってきています。体温の低下が、花粉症を増やす遠因になってるのかもしれません。