■漢方での診断方法
漢方医学では、西洋医学のように花粉症の診断をする時に、血液検査やパッチテストを行いません。問診と症状の診察で、病気を判断します。ですから、西洋医学のように、「○○によるアレルギーでその重症度は++」のようなはっきりしたデータや数値は現れません。
漢方医学の診察では、顔色、皮膚の状態、口の中などとともに、患者の骨格や肉付き、体臭、口臭など全体の様子が観察されます。特に口の中の「舌」の状態は体調を明確に表し、重要視されるポイントです。
「体」と「心」はつながっていると考えられているため、体に出ている不調とともに、心身の状態を見極めることが、漢方の診断の根拠となるのです。
漢方医学では診断のことを「証」とい、「証」によってどういう治療をしていくかを検討します。