■減感作療法
免疫療法とは、免疫力を最大限に利用する治療方法です。
特に感染症に対するワクチンなどで古くから使われてきている予防方法でもあります。
ワクチン接種とは、インフルエンザなどウイルス性の病気に対し、薄めた細菌をあえて体内に入れることで抗体を作っておき、実際に流行時期にウイルスに感染しても、抗体が十分に働くように免疫を作っておくものです。
一度抗体を作れば一生間に合うものと、時間の経過で効果が薄れていくものがあります。
アレルギー性鼻炎に対する免疫療法は、「減感作療法」といわれるものです。
ワクチンと同じく、アレルゲンを薄めたものを少しずつ体内に注射していきます。
そうすることで、実際にアレルゲンが鼻の中に吸い込まれたときに、鼻の粘膜にあるTh2細胞やマスト細胞が、すぐさま反応してアレルギー症状が出ないようにしておくのです。いわゆる「免疫をつけておく」という方法なのです。