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薬物療法

■薬物療法

アレルギー性鼻炎に使われる薬には、次の五つの種類があります。

1・化学伝達物質拮抗薬
2・化学伝達物質遊離抑制薬
3・化学伝達物質合成阻害薬
4・ステロイド薬
5・自律神経系作用薬

これらは、内服薬のほか点鼻薬、噴射するもの、鼻腔への局所投与などいろいろな形で投与されます。患者の症状や重症と、年齢、ほかのアレルギー疾患の合併などなど、症状がいろいろなので、使われる薬も様々です。同じような症状でも、別の医者にかかると、別の薬を処方されることもあります。ですから逆に言うと、あまり効果の出ていない薬の場合、ほかの薬を選ぶこともできるので、申し出てみましょう。
化学伝達物質=ケミカルメディエーターということもあります。
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1・化学伝達物質拮抗薬
アレルゲンが体内に侵入したとき、体の中では化学伝達物質が作られます。これの作用を邪魔する薬です。アレルギーで処方する薬の中でよく聞かれる、抗ヒスタミン薬と言われるものは、この種類です。

〈第一世代抗ヒスタミン薬〉
一般的に「抗ヒスタミン薬」といわれるアレルギー性鼻炎の薬です。持続時間の短く、内服します。
アレルゲンが体内に入ってすぐに出る即時型アレルギー反応に効果がありますが、遅発型アレルギーには弱いのが特徴です。風邪のときの鼻水止めなど、すぐに効かせたい症状に利用します。

〈第二世代抗ヒスタミン薬〉
抗ヒスタミン薬を改良し、眠気がでないようにされたものです。第一世代の弱点だった遅発型アレルギー(鼻詰まり)に対して効果があります。内服、点鼻、点眼の方法がありますが、効果がでるのに2〜4週間かかるたえ、長期的な使用が必要です。

〈ロイコトリエン拮抗薬〉
鼻づまりの解消に適した薬です。くしゃみ鼻水に対しても効果が見られます。もともと子供の気管支喘息の治療に使われていた薬ですが、アレルギー性鼻炎や花粉症の治療にも効果があるとされています。

〈トロンボキサン拮抗薬〉
鼻づまりの解消に適した薬です。くしゃみ鼻水に対しても効果が見られます。しかし、効果の出方が人によって差があることと、効き目が遅いため長期間飲み続けなければならないのが問題点です。


2・化学伝達物質遊離抑制薬
肥満細胞安定薬ともいわれます。
アレルギーに関係する細胞から、化学伝達物質を出さないようにする薬です。薬によって、内服するもの、点鼻・点眼薬、吸入薬があります。
抗ヒスタミン作用がないため、眠気は出ません。
点眼薬は比較的即効性があるため、アレルギー性結膜炎の治療などに積極的に使われていますが、内服する薬は、効果が出るまでに2〜4週間かかると言われています。


3・化学伝達物質合成阻害薬
Th2細胞が作る化学伝達物質が合成する過程で、生成するのを邪魔する薬です。
効果が出るのに、4〜6週間かかります。


4・ステロイド薬
大変良く効く薬として、症状がひどい場合や、即効性が欲しいときに使用されます。
もともと人体の構成成分で、自然に作り出されるものです。
即効性があるぶん、副作用も強いといわれています。
顔や手足のむくみ、顔のほてり、微熱、胃痛、胃のむかつき、高血圧、心不全、生活習慣病(糖尿)の悪化、骨粗しょう症など、多くの副作用があることが分かっているため、長期の服用には適しません。
内服して全身に効くものと、点鼻薬か噴射によって局所に作用するステロイド剤があります。
症状がひどいときに、内服薬で2週間、点鼻薬で数ヶ月を限度に取り入れるようにします。


5・自律神経系作用薬
自律神経に直接作用する薬です。
点鼻薬として処方され、特に鼻づまりに効果があります。

〈α交感神経刺激薬〉
鼻の粘膜に薬剤を噴射して塗布するタイプです。
粘膜を収縮させて、鼻づまりを改善します。
連続して使用すると血管が膨張する副作用が出るため、短期間に集中して使います。

〈抗コリン薬〉
鼻の粘膜に薬剤を噴射して塗布するタイプです。
副作用や習慣性が少ない分、効き目も穏やかです。

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