■鼻血
花粉症によって鼻の粘膜の過敏性が高まると、花粉以外のアレルゲンや、温度変化などの些細な刺激でも、アレルギー症状が出てしまうことがあります。
鼻水が続くと、鼻の粘膜に炎症が起こります。水仕事で皮膚が荒れるのと同じような状態です。花粉症の鼻水は、時間が経つと粘度が増すので、炎症の部分にカサブタのように張り付くことになります。
そうすると、粘膜がもろくなり、鼻をほじって詰りを取り除いたときなどに、簡単に鼻血が出てしまうということになります。
花粉症による鼻血は、大人よりも子供に多くみられる症状です。
子どもの方が無意識に鼻の中をいじってしまうということもあるのですが、もともと鼻が小さく詰りやすいということも関係しています。
鼻血が出ると、タラーっと流れ落ちるのを気にして、上を向いてしまうことがありますが、喉の奥に血が入ってしまうのでよくありません。綿を鼻の穴よりも大きめに丸め、鼻の奥までしっかりと詰めて、小鼻を抑えます。数分
〜数10分で出血は止まるはずですが、30分以上出血が止まらない場合には、他の原因が疑われるので、耳鼻咽喉科などを受診するようにします。