■通年性と季節性
アレルギー性鼻炎の中には、ハウスダストやダニなど、季節の関係のないものが原因となっている「通年性」のアレルギーと、花粉のようにはっきりと季節柄のでる「季節性」アレルギーがあります。
しかし、明らかな季節性アレルギー性鼻炎である花粉症の患者の中には、飛散シーズンを過ぎても症状が続く場合があります。
鼻粘膜の感受性は個人差が大きく、これが症状の出方を左右しています。反応の強い人は、微量の花粉でもキャッチするため、飛散シーズン目一杯症状が続き、長引いているように見えることがあります。これを「過敏性が高い」といいます。
また、花粉症患者には、通年性アレルギー性鼻炎が合併していることが多くあります。血液検査では、花粉よりもハウスダストやダニに対する数値が高いのに、「花粉」を「ハウスダスト」とみなして反応することもあります。このタイプも、過敏性が高いアレルギー性鼻炎患者であるといえます。
ちなみに、症状が重症化するのは、大量の花粉を一気に吸い込んだ場合も、少量の花粉を繰り返し吸い込んだ場合も同じです。体内の許容量を超えた時点でどちらも同じなのです。