■花粉症が出やすい地域
花粉症の発症には地域差があります。アレルギーが「花粉」と、原因物質がはっきりしているので、花粉がしていない地域では起こり得ないという訳です。
花粉の中でも大多数を占める「スギ」は、北海道・沖縄では飛散しません。
気候的には関東・東海・近畿地方が生息に適しているため、この地方でのスギ花粉症の患者は他の地域よりも格段に多いと言われています。
つまり、植物の分布によって、花粉症と地域色もあるわけです。
基本的に、日本各地の花粉症は、桜前線のように地域によって少しずつずれるものの、だいたい季節によって同じ植物が原因となっています。
早春 … スギ
春 … イネ科
秋 … ブタクサ
が、主なアレルゲンです。
ただし、北海道だけは明らかに気象条件が異なり、生息する植物にも違いがあります。北海道での花粉症は、
早春 … シラカンバ
春 … イネ科
秋 … ヨモギ
が、主なアレルゲンとなっています。北海道の花粉症は、北欧の花粉症と似ていると言われています。