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Th2細胞の優位

■Th2細胞の優位

Th1細胞とTh2細胞のバランスの乱れが、アレルギー疾患を引き起こす原因となっていますが、そのバランスの変化が起こる原因には、いろいろな理由が考えらます。
特に、人間を取り巻く環境の変化が大きいと見られています。
日本では、花粉症が認められて50年ほどたちますが、私たちの生活をみても、ここ50年での暮らしぶりの変化はとても大きなものがあります。

まずは、Th1細胞の減少について考えてみましょう。
欧米型の食生活によって、圧倒的に体格が発達しました。食べるものもよくなり、体力も向上しています。
そのおかげで、軽い細菌やウィルスに対しての抵抗力は格段についていると言えます。
また、生活環境が衛生的になったことで、細菌が減少しました。
医療分野から見ると、抗生物質の発達、ワクチンの開発により、感染症が激減しました。
このため、Th1細胞が昔ほど忙しく働く必要がなくなってきました。
これは人間の体内での変化なのですが、細菌に対する免疫反応を発揮しなくても良いと体が判断しているようなのです。
進化というべきなのか、後退してしまったのか、50年くらいの月日で人間の細胞も変化していくものなのだそうです。

つぎに、環境面を考えてみましょう。
大都市部に限らず、地方都市でも田畑や森林などの自然が減り、近代的な建物が増加しています。
これにより、生態系に変化があったことが確認できます。
より強く繁殖しようとするために、多くの花粉を遠くまで飛ばす種類も出てきます。
花粉以外にTh2細胞を活性化させるハウスダストやダニの死骸などが自然界で浄化されず、生活の中に蔓延するようになりました。
密封によるカビの繁殖、現在によるシックハウス症候群などなど、近代化により悪くなった点も多々あるのです。

もともと、Th細胞とは、私たちの体を守る免疫反応を起こすために存在するものだったのの、そのバランスの乱れが、アレルギー疾患の原因となっているというのが現在の人間の問題なのです。

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