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花粉と大気汚染

■花粉と大気汚染

スギ花粉が飛散する森林の映像を見ると、見ているだけで鼻がかゆくなり、くしゃみがでそうになります。
あの近くに済んでいたら、どんなにひどい症状が出るのだろう…と思うと、憂鬱になりますよね。
しかし実際には、花粉の飛散量が同じでも、交通量の多い地域、つまり都心部の方が、花粉症患者が多いというデータがあります。
世界の国々でも、工業が進み、街に工場が増え交通量が多くなると、花粉症が増加しているということが確認されています。
つまり大気汚染と花粉症には関係があるというのです。

実は、大気汚染物質が花粉と混ざり合って鼻粘膜に付着したとき、アレルギー反応が起きやすくなります。
これは、大気汚染物質の中に含まれている、窒素酸化物やオキシダントが鼻の粘膜を傷つけ、花粉やハウスダストなどの異物が付着したときに取れにくくなるからです。
粘膜に付着した異物は、粘膜の表面にある繊毛(鼻毛)の運動によって、外へ押し出されます。汚れをほうきで掃き出しているのです。
しかし粘膜に傷があると、傷に汚れが入りこんでしまって、鼻毛の運動だけでは掃き出すことができません。
異物が長くそこに留まるということは、アレルギー反応を起こす可能性も高く、認識されやすい状況を作っているというわけです。

特に、ディーゼル排気物質は、いくつもの要素によって、アレルギー疾患の原因となると言われています。
 IgE抗体を増やすこと
 サイトカインという化学伝達物質が作られる
 ヒスタミンの放出が増える
 気道の過敏性が高まる
などということが明らかになっており、ディーゼル排気物質の除去が人体環境を守るうえで大切だということが、認識されてきています。


〈窒素酸化物〉
大気汚染物質である一酸化窒素と二酸化窒素の混合物のこと。

〈オキシダント〉
大気中の窒素酸化物・炭化水素などが紫外線の作用で光化学変化を起こして生じる酸化性の強い物質。光化学スモッグの原因となっている。

〈IgE抗体〉
Th2細胞の命令によってつくられる抗体のこと。

〈サイトカイン〉
細胞から放出されるタンパク質。免疫作用・抗腫瘍作用・抗ウイルス作用・細胞増殖や分化の調節作用を示すもの。

〈化学伝達物質〉
神経伝達物質ともいわれ、アセチルコリン・ノルアドレナリンやドーパミン・セロトニンなどの細胞を興奮させたり、抑制する物質。

〈ヒスタミン〉
生体に広く分布している物質。普段は不活性状態で存在するが、外傷や毒素などで活性化され、発赤・かゆみ・浮腫(ふしゅ)・痛みや気管支収縮などのアレルギー症状を起こす原因となる。

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